借金をしている場合、まともな消費者金融などからの借入だけではなく、闇金を利用してしまうことがあります。闇金を利用すると、高金利と執拗な取り立てによって、生活をめちゃくちゃに破壊されてしまうことがあります。
こうした闇金問題は、どのようにして解決することができるのでしょうか?
今回は、闇金から借金した場合にどのような危険があるのかと、効果的な闇金問題解決方法について解説します。

闇金の金利は暴利

闇金を利用すると、どのような問題があるのでしょうか?そもそも闇金と普通の消費者金融がどのように異なるのか、わからないということもあるのでご説明します。
日本では、貸金業を営むためには都道府県で貸金業登録をしなければなりません。
そして、貸金業登録をした貸金業者は、貸金業法という法律に従って営業する必要があります。貸付利率についても利息制限法という法律によって制限されているので、年率15%~20%の範囲内でしか貸付をすることはできません。
これに対し、闇金はこれらの法律を全部無視している違法業者です。
まず、貸金業登録をしていません。また、利息制限法を超過する高金利で貸付を行います。
たとえば、100万円を貸し付ける際の利息の上限は15%ですが、闇金は平気で100%以上の利息を取ります。
多くの闇金は「トイチ」「トサン」などと呼ばれる高金利を採用しています。トイチとは、10日で1割の意味なので、1日%の利息です。年率になおすと365%となります。
このようなことからしても、闇金の利息が法外であることはすぐにわかります。闇金を利用すると、すぐに支払ができなくなって破綻することが目に見えています。

闇金は違法な取り立てをしても平気

貸金業者は、取り立て方法についての規制を受けます。たとえば、深夜や早朝の時間帯取り立て行為をすることは認められませんし、勤務先に電話をかけたり家に押しかけてきて居座ったり、家族を脅迫したりする取り立てはできません。
しかし、闇金はこのような約束事を守りません。

  • 平気で夜中に何十回でも電話をかけてきますし、家族に対して脅迫行為も行います
  • 勤務先に電話をかけてきたり、取り立てにやってきたりすることもあります
  • 闇金の取り立てを苦にして自殺してしまう人もいます
  • 会社を辞めざるを得なくなったり離婚になったりして、人生を破壊される人もいます

このように、闇金を利用すると生活が破綻してしまうので、決して利用してはいけません

闇金には返済しなくていいの?

このように恐ろしい闇金ですが、実は闇金には借金返済をしなくて良いことになっています。
闇金は違法な方法で貸付や取り立てを行っていますが、このような貸付は「不法原因給付」となります。民法上、不法原因給付によって給付を受けたものについては返還が不要だと考えられています。
違法に渡したものについては、返還請求することもできないという考えです。
そこで、闇金から借りた借金は法律上返還する義務がないので、返済する必要がないのです。利息だけではなく元金返済の必要もありません。

闇金問題は弁護士に解決してもらう!

闇金に返済しなくて良いと言われても、放っておくと闇金から酷い督促や脅迫、嫌がらせが行われるので、やむを得ず支払をしている人が多いです。
こういった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
まず、闇金と自分で交渉することは考えない方が良いです。結局、脅迫をされるか、喧嘩になって終わってしまうだけだからです。
そうではなく、闇金問題は弁護士に相談して対応してもらうべきです。闇金は、自分たちが違法組織だとわかっているので、弁護士や警察には弱いです。
見つかると逮捕されてしまうことにもなるので、弁護士が「刑事告訴をしますよ」というと、スッと引いてしまうことも普通にあります。
それでも引かない闇金に対しては、実際に刑事告訴をして警察に取り締まってもらうことも可能です。
闇金問題で苦しんでいる場合、放っておくと生活も人生も何もかも失ってしまうおそれが高いので、ともかく早めに弁護士に相談して、問題を解決してもらいましょう。