返済を繰り返しても借金が減らない理由をチェック!

消費者金融からお金を借りたりクレジットカードで買い物をしたりと借金をしていると、気付けば簡単に返せないくらいの金額に膨れ上がることはあります。

そして、「返済を繰り返しても借金が減らない・・・」といった悩みに繋がるケースは少なくありません。

簡単にお金を借りられる時代になったからこそ、借金の悩みも深くなりましたね。

借金をいつまでも放置していると、次のようなデメリットがあります。

借金を放置するデメリット

  • 支払い終わるまで永遠に請求が来る
  • 支払い期間が延びるほど利息がかさむ
  • 債権者は裁判所を通して差し押さえも可能となる

以下では、「毎月の支払いが滞っている」「利息が高くて追い付かない」と悩む方のために、返済を繰り返しても借金が減らない理由をまとめてみました。

なぜ借金をゼロにできないのか詳しい理由をチェックしておきましょう。

毎月最低返済額だけを返している

カードローンやキャッシングの世界では、借入額に関わらず毎月所定の金額を支払って借金を返す形となります。

月々の返済額に関しては、次のように自分のライフスタイルに合わせて決められるのが便利ですね。

借金の月々の返済額

  • 必ず支払うべき最低返済額(大体5,000円前後)
  • 最低返済額よりも5,000円多く支払う
  • 余裕があるから2万円ずつ返していく

消費者金融の中には最低返済額が4,000円と安く設定されていますので、「たったこれだけで良いのはありがたい!」とイメージしている方は少なくありません。

しかし、毎月最低返済額だけを返す方法だと元金は減りにくいため、「借金が中々減らない・・・」と悩みを抱える理由になりますよ。

具体的に借入残高が30万円あると仮定し、毎月の支払い額が少ないとどのくらいの期間で完済できるのか例を見ていきましょう。

最低返済額で借金を返済するケース

  1. 借入残高が30万円で毎月の利息が4,438円と仮定する
  2. 毎月5,000円ずつ返済し続けると仮定する
  3. 元金は毎月数百円ずつしか減らない
  4. 完済するまでに10年以上の期間がかかる

「ちょっと借り過ぎているな・・・」と感じたら、毎月の返済額を多くしたりボーナスで支払う繰り上げ返済をしたりするのがベストです。

貸金業者の多くが最低返済額を低く設定しているのは少しでも長く借りて利息を支払って欲しいのが理由ですので、月々の返済額が少ないと「いつまで経っても借金が減らない」という原因になりやすいと心得ておきましょう。

複数の貸金業者からお金を借り入れている

複数の貸金業者からお金を借り入れている方も、借金が減らない理由となります。

現在では闇金に手を出していなければ、貸金業者別で金利や利息に大きな違いがあるわけではありません。

そのため、「借入先が多くてもあまり変わりはないのでは?」と考えている方は多いものの、次のデメリットがありますので注意が必要ですね。

複数の貸金業者から借り入れるデメリット

  • 真面目にコツコツと返済を繰り返していると勝手に増枠される
  • どの貸金業者でも借りられる金額が多くなってドツボにハマりやすい
  • 債権者が多いと返済日がバラバラで振り回されやすく、返済の振込手数料の負担が増える

金利の高いところの返済を後回しにして、金利の安いところから返済しようと考えていると利息の負担が増えて元本が減りにくくなります。

借金を完済するに当たって元本を減らすのが重要ですので、複数の貸金業者を使ってお金を借り入れるのが普通になっている方は要注意ですよ。

クレジットカードのリボ払いを使っている

クレジットカードはとても便利なアイテムで、現在では私たちの生活に欠かせない存在となりました。

クレジットカードを使った代表的な決済が分割払いとリボ払いで、それぞれの違いを大まかに見ていきましょう。

分割払いとリボ払いの違い

  • 分割払い:最初に回数を指定して等分した金額を毎月支払い続ける
  • リボ払い:何回借り入れても毎月決められた金額を返済する方式

リボ払いでは毎月の返済額は変わらないため、「生活が苦しくなることなくクレジットカードを使える!」と多用している方は少なくありません。

リボ払いの種類によって違いがありますが、大手の消費者金融が採用している残高スライド元利定額返済方式を使うと借金が減らない理由となりやすいので注意が必要ですね。

残高スライド元利定額返済方式がどのような仕組みなのか簡単にまとめてみました。

残高スライド元利定額返済方式の仕組み

  1. 残高に応じて返済額がスライドする支払い方法
  2. 元利なので返済額の中に利息分が入っている
  3. 定額なので毎月の返済額が決められている
  4. 残高が減れば返済額が減って毎月の負担が軽くなる代わりに、残高充当額が少なくなって残高が中々減らない

住宅ローンなど長期に渡る借り入れは元金や元利が支払い総額に影響を及ぼすのに対して、クレジットカードは毎月の返済額で差が出ます。

リボ払いは持ち合わせがない人にとって便利な方法でも、取引が長期に渡りやすいデメリットがありますので気を付けてください。

借金が減らない時の正しい対処法をチェック!

以下では返済を繰り返しても借金が減らない方のために、正しい対処法で押さえておきたいポイントをまとめてみました。

借金が減らない時の対処法

  • キャッシングでもカードローンでも毎月返済する金額を少しでも増やして元本を減らす努力をする
  • ボーナスや臨時収入でお金に余裕がある時は、その都度返済できる繰り上げ返済を利用する
  • 取引や借り入れが長期に渡って続きやすいリボ払いはなるべく選択しないようにする
  • クレジットカードの保有枚数はできる限り少なくする(複数の貸金業者から借りないようにする)
  • ショッピング枠の手数料やキャッシング枠の利息、支払いを遅延した際に発生する遅延損害金を把握する

借金に対して正しい知識を持つのが何よりも大事ですね。

しかし、あまりにも借金が膨れ上がっていると自分の力だけで完済するのは難しいので、「借金が減らなくてどうしようもない・・・」という方には債務整理をおすすめします。

債務整理で借金の総額を大幅に減らしたりゼロにしたりできますので、詳細は法律事務所へと在籍している弁護士へと尋ねてみてください。