借金の返済期限は延長できるの?

「毎月の借金の返済額が苦しい」「借金の返済の期日まで間に合いそうにない」と悩んでいる方は少なくありません。

借金の額が少なければまだしも、数百万円を超えていたり複数の貸金業者から借り入れたりしていると当然のように利息も増えますので、返済できなくなることは多いですよね。

しかし、借金の返済が苦しい時に返済期限を延長することができますので安心してください。

次のようにどのような理由でも、貸金業者へと連絡して返済期限を延長できます。

借金を返済できなくなる理由

  • 貯金が底をついて利息の分の最低返済額を返すことができない
  • うつ病などの精神的な病気にかかって仕事ができない
  • 災害被災者となって仕事がなくなって収入を得られない
  • 急な出費があってどうしても返済が難しくなった

りそなクイックカードローンやみずほ銀行カードローンだけではなく、アコムやプロミス、アイフルなどの消費者金融でも所定の手続きをすれば延長は可能ですよ。

そこで、以下では借金の返済期限を延長するに当たって押さえておきたいポイントをまとめていますので、支払いが滞りそうな人はきちんとチェックしておきましょう。

返済日の前に貸金業者へと連絡を入れる

借金の返済期限を延長したいのであれば、返済日の前に貸金業者へと連絡を入れるのは必須です。

借金の返済が苦しいからといって放置するのはNGで、正しい手続きを踏めば期限を延ばしてくれます。

連絡なしで返済を遅らせていけないのは、無利息ローンや不動産担保ローンはもちろんのこと、少ない金額のキャッシングでも一緒ですね。

返済期日を過ぎても貸金業者へと連絡をしないと、次のデメリットがありますので十分に注意しなければなりません。

返済期日を過ぎても連絡しないデメリット

  • 「この人は支払ってくれないのでは?」と信用を失いやすくなる
  • 登録している電話番号や固定電話へと催促の電話がかかってくる
  • 滞納扱いとなって自宅へと催促状が届く
  • 更に放置していると裁判所から支払いに関する催促が来る

相手から催促されるよりも、自分から期日までに借金を伝えることができない旨を伝える方が遥かに言いづらい気持ちは十分に分かります。

しかし、逆の立場に立ってみて何の連絡もなしに返済が滞っていると不信になるのは当然ですので、必ず支払い予定日までに自分から貸金業者へと連絡して期限の延長のお願いをしましょう。

返済期限の延長の手続きは電話だけ?

借金の返済期限を延長する手続きは、基本的にどの貸金業者でも電話で行う形となります。

オペレーターと話して返済期限を決めていきますが、次の3つの貸金業者は自動音声の手続きだけでOKですよ。

自動音声で返済期限の延長の手続きが可能な貸金業者

  • アコム
  • プロセス
  • 三菱東京UFJ銀行カードローン

「直接オペレーターと話して交渉するのはちょっと・・・」と不安を抱えている方でも、自動音声でやり取りできるのはありがたいのではないでしょうか。

また、アコムと新生銀行カードローン レイクは電話をかけなくても、公式ホームページからIDやパスワードを入力してマイページにログインして返済期限の延長の手続きができます。

詳しい方法は公式サイトでも説明されていますので、期日までに支払うのは難しい状態の方はきちんと確認しておいてください。

返済を延長できる期限は原則的に1ヵ月

クレジットカードや消費者金融、住宅ローンや銀行からの融資は次のように支払日が定められています。

貸金業者への借金の返済日

  • 10日締め
  • 20日締め
  • 25日締め
  • 月末締め

毎月決められた日に銀行の自動引き落としを設定している人が多く、借金の返済期限の延長を申し出た場合は原則的に1ヵ月です。

延長できる期限に関して具体的な回答を得られたのは消費者金融のプロミスだけで、30日間と決められていました。

他の貸金業者は利用者の状況によりけりで一概には説明できないものの、本来の支払い期限から1ヵ月間程度と考えて問題はありませんよ。

30日間を超える延長に関してはどの貸金業者でも難しいのが現状で、猶予された期間内にどうにかして資金を捻出して返済する必要があります。

返済期限の延長を依頼すると、「いつなら返済できますか?」と聞いてきますので、1ヵ月後ではなく10日後や20日後など見栄を張らずに正直に回答しましょう。

ただし、何度も延滞を繰り返してきた記録があると、「もう少し短くするように」と促されることがありますので、その時は話し合いでいつまでに返済をすれば良いのか決めてください。

返済期限の延長で遅延損害金が発生する点に注意!

借金の返済期限を最大で1ヵ月まで遅らせることができるのはありがたいのですが、元々の返済日の翌日から遅延損害金が発生する点には注意しなければなりません。

遅延損害金の利率は、貸金業者によって14.8%~20%と幅がありますね。

遅延損害金の計算式は、「借入残高×遅延損害金(利率)÷365日×延長日数」となり、延長日数が長くなればなるほど金額が大きくなるのが特徴です。

つまり、10日後に返済できるのにも関わらず、目一杯の1ヵ月後まで延長すると負担金額が増えると心得ておきましょう。

ちなみに、下記のローンでは正しい手続きで返済期限の延長を申請していれば遅延損害金は発生しません。

遅延損害金が発生しないローン

  • 住信SBIネット銀行MR.カードローン(プレミアムコース)
  • 住信SBIネット銀行MR.カードローン(スタンダードコース)
  • りそなクイックカードローン
  • りそなプレミアムカードローン

逆に言えば、上記の4つ以外の貸金業者では確実に遅延損害金が発生しますので注意してください。

借金返済の見込みが立たない時は法律事務所へと相談しよう

借金返済の期日を延長できるのはどんなに長くても1ヵ月で、それ以上の延長は難しいのが現状です。

そのため、「1ヵ月間だけ延ばしても意味がない」「返済の見込みが立たない」という方は、法律事務所への相談をおすすめします。

法律事務所の弁護士へと相談して債務整理の依頼をすれば、借金の減額や免責が可能ですよ。

借金問題のプロがあなたの悩みに合わせて徹底的にサポートしてくれますので、一人で抱え込まずに法律事務所の力を借りてみましょう。