借金が払えない、死にたい時はどうすれば良いの?
借金の返済に追われ、「辛い」「死にたい」と考える方は少なくありません。
借金が払えないとどんどん膨れ上がっていきますし、日常生活にも支障が出るので当然のことですね。
最初は少額の借金でも、繰り返し借りたり返したりしていると次のような借金地獄に陥る可能性があります。
借金地獄へと陥るまでの流れ
- 最初は軽い気持ちで貸金業者からお金を借りた
- お金を借りても少額だから直ぐに返すことができた
- お金が足りない時に借金をするクセが付いてしまった
- 借金の返済のために新たな借金を重ねてしまう
- 複数の貸金業者から借金をして総額が増えた
- いつの間にか簡単に返せない金額になってしまった
地獄のような辛さが何年も果てしなく続き、「死んだ方が楽なのでは?」「借金を返すだけの人生に嫌気がさした」と投げやりな気持ちになってしまうのは仕方がないでしょう。
しかし、自分では借金の返済が不可能だと思っていても、あなたにピッタリの解決策はたくさんあります。
「死ななくて良かった・・・」という方も大勢いますし、借金が払えないだけで自らの命を絶つのは愚かなことですよ。
そこで、「借金が払えない」「取り立てが苦しい」「借金が膨れ上がって死にたい」と自暴自棄になっている人のために、何をすれば良いのかまとめてみました。
自己破産をする
借金が払えない状態でも、自己破産をすれば全ての借金が帳消しになります。
自己破産は多額の借金で苦しんでいる人が今直ぐにでも始められる手続きで、借金がなくなれば新しい人生のスタートを切ることができるでしょう。
そもそも、自己破産とは裁判所へと借金が支払い不能になったと認めてもらい、税金を除く借金をゼロにする手続きのことを指します。
「借金がゼロになるなんて素晴らしい手続きだ」とイメージしている人はいますが、その代わりに次のデメリットがありますので注意しなければなりません。
自己破産のデメリット
- 5年間~10年間はブラックリストに載るので、クレジットカードを作ったりローンを組んだりできなくなる
- 家族が借金の連帯保証人になっていると、自己破産の手続きを行う際に財産を没収されて家族に迷惑がかかる
- 破産の手続きが始まって免責許可の決定が確定するまでは、金融関係など一部の仕事に就くことができない
- 「99万円を超える現金」「預貯金残高が20万円を超える」「保険の解約返戻金が20万円を超える」など自分の財産が没収される
自己破産しないで借金苦を乗り切った方が良いのは事実でも、死ぬよりかは遥かにマシですよね。
借金が払えないと悩んでいて自らの命を断とうと一時期は考えた人でも、自己破産をして今では普通の生活を送っている方はたくさんいます。
日に日に増えていく借金を見て死にたいと考える気持ちは分かるものの、自己破産をしてからでも遅くはありませんよ。
もちろん、自己破産以外の債務整理の方法で借金問題を片付けることはできますので、「自分はどうしようもない」と諦める前に法律事務所へと相談してみてはいかがでしょうか。
法律事務所の弁護士へと依頼して債務整理を行うに当たり、どんなメリットがあるのか幾つか挙げてみました。
法律事務所の弁護士へと依頼するメリット
- あなたの借金や収入など全てを加味して適切な方法で借金の問題を解決してくれる
- 弁護士が代理人となって手続きを進めてくれるので交渉が有利になる
- ケースごとに手段を模索する形となるが、弁護士に依頼すれば適切な法的手続きがとれる
借金が減額されたりなくなったりすれば、「貸金業者からの取り立てが酷くて死にたい」と考えることはなくなります。
債務整理の依頼ではなく相談だけであれば無料で可能ですので、まずは法律事務所の弁護士へと借金の悩みを打ち明けてみてください。
過払い金請求をする
借金苦で悩んでいる方は、過払い金請求をするのは選択肢の一つです。
出資法では金利の上限が29.2%と設定されているのに対して、利息制限法は借金の額で次のように決められています。
利息制限法の法定金利
- 100万円以上:15%
- 10万円以上100万円未満:18%
- 10万円未満:20%
出資法と利息制限法の金利の間をグレーゾーン金利と呼び、2006年に認めないという判決が出されました。
つまり、グレーゾーン金利で貸金業者から借金をしていた方は支払いすぎていた利息を請求でき、これが過払い金請求の大まかなメカニズムですね。
過払い金請求を貸金業者へと行い、200万円以上のお金が返ってきたというケースはあります。
過払い金請求は自分でも手続きはできますが、次のデメリットがありますので気を付けなければなりません。
過払い金請求を自分でやるデメリット
- 過払い金をしっかりと取り戻せない可能性がある
- 貸金業者に足元を見られてスムーズな交渉ができない
- 書類準備や出廷の手続きに時間を取られる
知識のない素人が行う手続きとしてはかなり難しいので、過払い金請求も自己破産と同じように弁護士が在籍している法律事務所へと相談してみてください。
心のケアを行う
死にたいという衝動が強い人は、借金を減らす方法に加えて心のケアを行うべきです。
借金の問題はどんなに信頼している家族や友人にも話しにくいですし、「借金くらいで死にたいなんて・・・」と言葉が返ってくるとやり切れない気持ちになります。
そんな時は様々な問題を抱えた人の心のケアをしてくれる「いのちの電話」を利用してみてはいかがでしょうか。
いのちの電話は24時間365日いつでも電話相談を受け付けている一般社団法人で、自殺志願者の心のケアを提供しています。
弁護士が在籍している法律事務所のように借金を返済する具体的な方法を考えてくれるわけではないものの、見ず知らずの人があなたの話を熱心に聞いてくれるのがメリットですね。
「辛い」「死にたい」と考えている人の中で、誰かに話を聞いてもらいたいけれどそれができないというケースは少なくありません。
何事も自分一人で抱え込んでいるといずれは爆発してしまうため、最悪の状況に陥らないようにいのちの電話で悩みを打ち明けるのは選択肢の一つです。
1年間で自殺する3万人近くの人の約30%は借金苦が原因で命を落としていますが、お金がないからと人生を投げ出すのではなく今の自分にできることを考えてみましょう。